共通テスト漢文は基本的な知識があればとれる問題が多いです。
そのため、しっかり対策してくる受験生が多く、ここで得点を取れないと差をつけられてしまうことになります。
本記事では、私が実際にやっていた共通テスト漢文の対策をお伝えしていこうと思います。
漢文は覚えりゃ解ける!
漢文早覚え速答法
この参考書に掲載されている「いがよみ公式」と「これだけ漢字」という項目を読んで覚えることで、初学者でも基本的な問題を解けるようになります。
【「いがよみ」ってなに?】
「以外の読み」の略。「漢文早覚え速答法」では漢文を書き下すのに必要な漢字以外の部分を指してこのように呼んでいる。
例えば、「使AB」(A,Bは漢字)という文は「AをしてB(せ)しむ」と書き下されますが、太字のひらがなの部分が「いがよみ」です。このような「いがよみ」は問題では与えられないので、覚えていなければなりません。
もちろん、「使AB」が「AにBさせる」という意味だと理解できることも必要ですが、忘れやすいのは「いがよみ」の方なので、この本では句法のことを「いがよみ公式」と呼んでいるようです。
この参考書には「いがよみ公式」、要するに句法が10個のみ掲載されています。初学者がまず覚えなければいけない句法なので、ここで確実に頭に入れておきましょう。講義形式なので分かりやすいです。
また、「これだけ漢字」には覚えなければならない最低限の漢字(単語)の読みと意味が載っています。共通テスト漢文では句法だけでなく漢字そのものに関する問題も出題されるので、これもしっかり押さえておきましょう。
この本で紹介されている句法と漢字(単語)をおぼえれば、基礎はクリアです。
文脈で学ぶ漢文句形とキーワード
「漢文早覚え速答法」の次に取り組むのにおすすめの参考書です。
この参考書は第1章から第3章に分かれており、それぞれ
第1章:文法・句形
第2章:重要単語・キーワード
第3章:ジャンル別文章読解
となっています。
この本の最も大きな特徴は、第三章で漢文常識が学べるところです。
具体的には、
・君主と臣下の理想的な関係
・当時の人の学問を学ぶ意義
・正しいとされる学問の学び方
・理想的とされる生き方・心の持ちよう
など、漢文の世界での常識とされる様々なことについて書かれており、よくある文章展開の例についても解説されています。
それぞれのテーマについて例となる漢文がついていて、読解の練習ができるのも素晴らしいところです。
この第三章を読みこむことで、初めて読む文章でもどんな話なのか想像できるようになり、読解の助けになると思います。
また、特に重要な句法と漢字に関しては上で紹介した「漢文早覚え即答法」で学べますが、それだけだとやはり知識としては少ないです。
第一章と第二章には句法や漢字が多く掲載されているので、時間の許す限りこちらも頭に入れておくとよいでしょう。
これだけの内容が手帳サイズ一冊にまとまっていて持ち運びしやすいのもうれしいポイントです。
過去問・予想問題
以上二つの参考書をこなせば、漢文読解に必要な知識は十分身につきます。あとは、実際に問題を解いて慣れることで、素早く解けるようにしていきましょう。
おすすめは、共通テストの過去問と予想問題です。
演習を積みながら、共通テスト形式にも慣れることができます。予想問題は様々な予備校から出ているので好きなものを選ぶとよいでしょう。
また、演習を行う際は、できるだけ古文と現代文も併せて80分で解くことをおすすめします。共通テストは時間制限の非常に厳しい試験なので、時間内に解く練習が不可欠なのです。
まとめ
このように、共通テスト漢文は参考書2冊と演習という少ない労力で対策を完了させることができます。
逆に、これ以上の対策をしてしまうと他の科目の勉強時間が削られてしまうのであまりよくありません。
漢文の学習はできるだけサクッと片付けて、数学や英語などの科目に多くの時間を費やせるようにしましょう。
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