東大の理1と理2はどっちを受けるべき?東大生が解説。

東大の理系を目指している方のほとんどは理科一類か理科二類を目指すことになるでしょう。

中には、どちらを受けるべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、東大の理1と理2を比較し、どっちを受けるか判断するための基準をお伝えしていきます。

男は黙って理科二類を受けよう!

目次

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理1と理2の違い

合格難易度

まず、入学難易度が結構違う年が多いです。

基本的に理科二類の方が合格しやすいです。

参考までに、私が受験した年の合格者最低点は理科一類が約303点で理科二類が約287点でした。

東大入試において10点以上の差というのはかなり大きいです。

進学選択のしやすさ

2年生の学部選択において医学部か農学部獣医学科に進みたい方は基本的に理科二類の方が進学しやすいと思います。

逆に、それ以外の学部であれば基本的に同じか、理科一類からの方が行きやすいと思って下さい。

薬学部も理科二類からの方が定員が多いので勘違いしがちですが、実際の最低点を見るとほぼ変わらないようです。

前期教養時代のカリキュラム

東大では全員が2年生の前半まで教養学部に所属じ、駒場キャンパスで一緒に学ぶことになります。

基本的にどの科類からどの学部へも行けるようにはなっているのですが、進むことが前提としている学科が科類によって異なります。

理科一類は工学部に進学する人が多いので物理、理科二類は農学部に行く人が多いので化学や生物を重点的に学習するプログラムになっています。

例えば、生命化学や化学熱力学は理科二類のみ必修であり、理科一類の学生が学ぶ熱力学は理科二類の必修にはなっていません。

クラス編成

クラスは入学時の科類と選択する第二言語によって決められます。

クラス編成に関して、理1と理2で

・理科二類と理科三類は合同クラスだが、理科一類のクラスは理科一類の学生のみ

・女子の割合は理科二類の方が高め

といった違いがあります。

女子率に関しては言語にもよると思いますが、参考までに私のクラスは33人中女子が8人でした。

ただ、クラスといっても中学や高校のクラスとはやはり違っていて、積極的に関わっていかないければそこまで関わりはありません。

東大にはサークルなどもたくさんあるので、クラスの編成でどちらを受けるか判断するのはそこまでおすすめではありません。

どちらを受けるべきか

上で挙げた理1と理2の違いをもとに、どちらを受験するかを考えてみましょう。

理科一類を受けるべき人

・進みたい学部へのこだわりが強く、その学部に理科二類からは進学できなさそう

・医学部と農学部以外を志望しており、東大に余裕で合格できそう

これらのうちのどちらかに当てはまる方には理科一類をおすすめします。

学びたい学問に最初からこだわりを持っているなら、理科二類で入学して思った通りの進学ができないと後悔が残る可能性があるでしょう。

また、医学部と農学部以外は基本理科一類が有利なので、東大に余裕で合格する見込みのある人は進学選択を見越して理科一類にチャレンジしてみてもよいかもしれません。

理科二類を受けるべき人

上に書いた「理科一類を受けるべき人」に当てはまらない場合は最低点が低い(ことが多い)理科二類をおすすめします。

つまり、理科二類は東大理系志望のほとんどにおすすめということです。

その中でも、

・「絶対に特定の学部でないと嫌」という強いこだわりがない

・農学部か医学部に行きたい

・行きたい学部の最低点が80点未満

・生物選択者

といった人は迷わず理科二類を受けましょう。

これらについて一つずつ説明していきます。

学部にこだわりがないor農学部・医学部志望

言うまでもなく最低点が低い方が良いでしょう。

私も農学部に行きたかったので、理科二類を受験しました。

行きたい学部の最低点が80点未満

ここで注意するべきは、自分の行きたい学部に理1からの方が進学しやすいからと言って、必ずしも理1を受けるべきというわけではないということです。

東大は過去問や試験対策プリントの入手が極めて容易なので、ある程度勉強して試験に臨めば70以上は取れて、後は努力次第という感じです。

したがって、自分の進みたい学部について以下のサイトで最低点を調べ、80点よりも下であれば頑張れば何とかなると思うので基本的に理科二類を受けてよいでしょう。

生物選択者

生物選択者が理科二類を受けるべき理由としては、生物選択者の多くが目指す学部(農学部や理学部)は理科二類からでも割と行きやすいのに加えて、理科二類では生物選択者の方が単位や点数の取りやすさにおいて優遇されているからです。

例えば、生命化学は大部分が高校生物と被っているし、物理系の必修科目(力学と電磁気学)に関しても生物選択者用の簡単なコースが用意されています。

生物を選択して理科二類に進学すれば必修の単位を落とすことはないでしょう。

おわりに

理科一類と理科二類の違いと、どちらを受けるべきかをご紹介しました。

私としては、上で述べたようによっぽどのこだわりがない限り理科二類を受けておけば間違いないと思っています。

そこまで進学したい学部に情熱があるなら入学してからの勉強もサボらないでやるはずなので、ほとんどの学部に理科二類からでも進学できるのではないでしょうか。

入学して燃え尽きるぐらいの情熱なら別の学問を学べばよいでしょう。

また、入学後に興味範囲が変わる可能性も十分にありますよね。

東大に入ってからなら、学生会館で過去問や試験対策プリントをいち早く入手して周りより先に猛勉強するなり、そもそも進む学部を変えてしまうなり、いくらでもやりようがあります。

もし得点開示がきて理科一類と理科二類の合格最低点に挟まれていたらとても悲惨ですから、私としては理科二類を選択してとりあえず東大に入ってから考えても良いのではないかと思います。

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この記事を書いた人

東京大学理科二類
偏差値65の高校から東大に現役合格
選択科目は化学・生物・地理
通っていた予備校は東進ハイスクール・東進東大特進コース
主に大学受験関連の情報を発信中

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