大学受験が近づいてくると定期テストの対策をする時間ももったいなく感じてしまうことがあります。
受験生の方の中には、いっそのこと定期テストを捨ててしまおうかと考えている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、私は科目によってはある程度対策しておくべきだと思います。
今回は、定期テストをノー勉で挑むべき科目と対策するべき科目について解説していきます。
定期テストも使えるところは使おう!
捨てて良い科目
普段から十分対策している科目
普段から十分対策している科目については、わざわざ対策する必要はありません。
例えば、数学や英語、理系の理科、文系の社会などは普段から十分学習していると思います。
そのような科目については、そもそも何もしなくてもある程度点が取れるはずです。
せいぜい単語の抜けをチェックしたり、出題される英語の文章を先に一読しておくぐらいにとどめてもよいでしょう。
これを「捨てる」とは言わないのかもしれませんが、何もしなくても点数が取れるなら対策は不要というだけのことです。
現代文
現代文ほど定期テストの利用価値がない科目はないでしょう。
まず、実際の入試で問われる問題と定期試験の内容に解離があることが多いです。
文章読解の練習をしたいなら共通テストやセンター試験の過去問を使って演習していた方がよっぽど有意義です。
また、知識についても、入試の現代文を解くために必要な事前知識はほとんどないので、定期試験対策が意味を成しません。
このように、現代文の定期試験対策はアウトプット、インプットの双方において意味がないのでやらなくてよいと思います。
勉強しなくても、試験中に問題を読んで解けばさすがに現代文の問題で赤点はあり得ないと思うので、心配せずに捨てることができます。
受験で使わない科目
受験で使わない科目については言うまでもなく捨ててください。
よく受験に使わない科目でも役に立つかもしれないなどという先生がいますが、そういう人は受験期に辞典の暗記でもしていたのでしょうか。
もしそうなら、確かに将来役に立ったかもしれませんが、受験には落ちたことでしょう。
物事には優先順位というものがあるのです。
赤点回避のために前日の夜にある程度の知識を詰め込み、50点を取れれば十分です。
対策するべき科目
古文・漢文
古文や漢文はそこそこ後回しになりやすい科目といえるでしょう。
特に理系の方は数学と英語の勉強に圧迫されて、とても古文漢文に手が回らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、定期テストの期間だけは古文漢文の勉強をしてみるというのはどうでしょう。
古文漢文は知識が最も重要になる科目なので、定期テストで問われることと入試で問われることの差が少ないという特徴があります。
つまり、定期テストの対策がそのまま受験対策につながるのです。
また、定期試験では教科書の文章について出題されることが多いと思いますが、教科書を読み込むことで古文漢文の文章展開に慣れるという役割も果たしてくれます。
このような普段あまりやらない科目については、定期テストをチェックポイントとして活用することで直前期にまだ手を付けてないという状況を避けることができるでしょう。
現時点で古文漢文の参考書を持っていないという方は、私が使用していた古文漢文のおすすめ参考書を以下の記事で紹介しているので、それを使って定期テストの範囲だけでも触れておくことをおすすめします。
共通テストでしか使わない科目
国立志望の方は、共通テストで裏科目(理系の社会と文系の理科)を受ける必要がある方が多いと思います。
裏科目もどうしても対策がおろそかになりがちです。私も本格的な地理の対策を始めたのは受験学年の秋~冬ごろでした。
これらの裏科目の勉強においても、定期テストは絶好の実力試しになります。
理科や社会も古文漢文と同じで基本事項の暗記が多い科目なので、定期テストの対策がそのまま共通テストの対策につながります。
何か使う参考書を決めて買っておき、定期テストに合わせてインプットを行っておくだけで直前期が大分楽になると思います。
理系の地理の最速勉強法については以下の記事を参考にどうぞ。
まとめ
受験生にとって、定期試験とはやらされるものではなく利用するものです。
おざなりになりやすい科目のチェックポイントとして意外と役立つので一概に定期テストを捨てるべきだとは思いませんが、対策しなくてよい科目も存在します。
具体的には、
・普段から勉強している科目
・現代文
・受験で使わない科目
・古文漢文
・理系の社会と文系の理科
でした。
志望校の試験内容と相談して、受験に役立つと判断したものだけ対策をするようにしてみてください。
【関連外部記事】
LINE公式アカウントのご紹介
当ブログのLINE公式アカウントでは、受験生の方にとって有用な情報を定期的に発信しております。
現在、登録してくださった方には当ブログのオリジナル教材「数学の論理」を無料でプレゼントさせていただいています。
40ページ以上の少し長めの教材ですが、教科書には載っていない必須級の情報を詰め込んだ教材なので、ぜひ最後まで目を通してみてください。(教材の詳しい説明はこちら)
LINE公式アカウントのご登録は以下のボタンからお願いいたします。
コメント