勉強は量より質?東大生が解説。

勉強をするにあたり、量と質は同じぐらい大切なものです。

1+1を100回やっても数学はできるようにならないですし、聖書を1回読んでその本質をつかむことはできないでしょう。

そういう意味で、量と質のどちらが重要かという議論は無意味なものであり、答えは「今の自分ができる最高の質の勉強をできるだけ多くこなす」に決まっています。

しかし、本人がどちらをより強く意識して勉強するべきかについていうと、個人的には質より量を重視してほしいと思います。

本記事では勉強で質より量を意識するべきな理由を解説していきます。

まずはどんどん量をこなそう!

目次

量をこなすことが最も難しい

勉強において最も大切かつ多くの人ができないことは、継続することです。

例えば、何か勉強をしようと思ったときに、ほとんどの人がインターネットなどを利用して評判の良い参考書などを調べるでしょう。適当に勉強材料を選ぶという人はあまりいません。実はこの時点で無意識に我々は、学習の質を意識しているのです。

しかし、それを一冊復習まで含めてやり切れる人がどれだけいるのかを考えてみましょう。

次第に「成長が実感できないからやめよう」「この参考書で良かったのだろうか」「別の参考書に乗り換えようかな」といった邪念が入ってくると思います。

このような邪念はある意味質を追求した果てに生じるものだとも考えられるでしょう。時間を無駄にしたくないという気持ちが備わっているから、このような感情が起こるのです。

それを無視して決めたものをやり通すことができる人、つまりの方を追求できる人ほど成績が伸びやすいと考えられます。

参考書というのはどれもその道の専門家が書いたものなので、それ一冊身に着ければその分野は大方身につくようにできています。にもかかわらず途中で同じ分野の他の参考書に乗り換えれば、

・前の参考書で習ったことをもう一度次の参考書で習う

・どちらの参考書にも載っているが、やり通していないことで網羅できていない部分が発生する

といった、効率の悪い勉強になってしまうのです。

質の追求は無意識レベルでやっている(やってしまう)のだから、量の大切さを改めて意識し続けておくことが効果的だと考えられます。

量をこなさないと質は見えてこない

本当に自分が選んだ参考書が自分にとって最適なのか分からないじゃないか、という反論もあるでしょう。

確かに、その参考書は自分の目的に合致しない代物かもしれません。もっと他にやるべきことがあったという可能性もあります。そうなれば、不必要な参考書をやりこんだことである意味時間が無駄になったということもできます。

しかし、それはやり通してみて初めて分かることでしょう。

見始めた映画の冒頭がつまらなそうだからといって、その映画の結末が本当に面白くないかは最後まで見ないと分からないですよね。

自分で選んだ学習材料に関しても、作った人が意図をもって構成しているのですから、最後まで学習してみないと分からないのです。

今やっていることが時間の無駄であるリスクを背負って、それでもやり続けられる人だけが最終的に成功を手に入れることができるのだと思います。

まとめ

勉強において量と質は両方同様に大事ですが、私としては量をより強く意識するべきだと思います。

このことは、何かを達成しようとするとき(広義の勉強)にはほとんどの場合当てはまると考えられます。

我々は元来質の追求をせずにはいられないですよね。特に、好きではない分野の勉強のように苦痛が伴うことに関しては、効率的な方法を模索することは自然な流れでしょう。それはそれで素晴らしいことです。

しかし、量の追求に関してはできていない人も多く見受けられます。スポーツ、ビジネス、何事に関しても継続できずに辞めていく人が多いのは、無駄が怖いからです。自分がしてきた努力に意味がなかったということを結果によって突きつけられるのが嫌でたまらないからです。

以上より、何かを達成するには質よりも量の方を強く意識し、とにかく継続だけはすることを目標に頑張ることが重要だと考えます。

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この記事を書いた人

東京大学理科二類
偏差値65の高校から東大に現役合格
選択科目は化学・生物・地理
通っていた予備校は東進ハイスクール・東進東大特進コース
主に大学受験関連の情報を発信中

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