東大では共通テストが大きく圧縮されます。
本記事では、東大入試における共通テストの圧縮制度の概要とそれを踏まえた対策について分かりやすく説明していきます。
足切りだけはなんとしても避けよう!
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共通テスト圧縮の概要
東大入試では共通テスト900点が110点にまで圧縮され、それと二次試験440点満点の合計550点満点で得点を競うことになります。
つまり、東大では共通テストはあまり重視されていないということが分かります。
あまりにも多くの答案があると教授陣もさばききれないので、共通テストの足切りを突破できなかった人を最初からフィルターにかけて落とし、答案数を制限しているということでしょう。
また、細かいところとして、英語のリーディングは140点満点、リスニングは60点満点で換算されます。英語の合計点が同じなら、リーディングの点が高い方が有利だということです。
ただ、二次試験でもリスニングの問題が出ることを考えると、やはりリスニングの対策もするべきだと思います。
投稿主はリスニング苦手なくせに共通テスト本番はリスニングの方が高得点だったらしいよ。ぷぷぷ。
具体的な対策
東大での共通テストと二次試験の点数比率を見るに、二次試験が重視されているということは明らかです。
したがって、受験生はあくまで二次試験対策をメインにして取り組むべきでしょう。
しかし、
・足切りがある
・圧縮があるとはいえ、差をつけられすぎると挽回困難
といった特徴から、無視するわけにはいきません。
ここでは、それを踏まえて具体的な対策を考えていきましょう。
共通テスト対策をいつから始めるか
二次試験の対策が十分で、共通テスト模試でも点数が取れているのなら、共通テストの対策は12月からで十分でしょう。
12月は共通テスト対策と二次対策の二刀流、1月は共通テスト全振りという感じが良いと思います。
しかし、これは問題演習についての話であり、1つだけ11月までに終わらせておいてほしいことがあります。それが、文系の理科基礎、理系の社会のインプットです。
共通テスト模試は受けていると思うので、さすがにこの段階でまだ手を付けていない方はいないと思うのですが、念のため釘を刺しておきます。以外と重いです。
また、これらの科目を捨てるというのは愚かな選択だと思います。捨てた際の点数を25点(4択を適当に選んだときの期待値)、対策した際の点数を75点とすると、50点分、つまり二次試験の6点分ほどを対策により確実に上げることができるからです。二次試験で6点を上げるのは至難の業なので、絶対に捨てないでください。
目標点
とりあえずの最低目標は8割(720点)程度でしょう。共通テストに変わってから今までで、8割とれて足切りされたことはどの科類でもないからです。詳しい足切り点は以下のサイトを参考にすると良いでしょう。
東大入試足切り点・合格最低点推移 – 東大受験まとめサイト UTaisaku-Web (todai.info)
ただし、例えば720点の人と800点の人だと80点の差がついてしまい、圧縮されても二次試験の10点近くの差になることは頭に入れておきましょう。二次試験対策をしていれば分かると思うのですが、二次試験の10点はかなりの点数です。
このようなことを考えると、最低は720点だが、やはりできる限りの点数を取りたいということになります。
勉強戦略
それでは、具体的な勉強戦略を考えましょう。
重点を置くべき科目は以下の3つです。
・共通テスト模試の点数が安定しなかった科目
・文系の理科と理系の社会
・国語
基本的には共通テスト模試の点数が安定しなかった科目を最優先で対策しましょう。伸びしろが一番あると思います。
二次試験で使わない科目(文系の理科と理系の社会)も、共通テスト模試でたまたまとれていたとしても対策が不十分である可能性が高いので、直前期には重点的に対策を行うことをお勧めします。
また、共通テストは国語ゲーともいわれています。あまりにも時間が短く、仮に他の大学の国語の対策をしていたとしても、共通テストは別物として対策した方が良いでしょう。配点も200点もあります。
なお、上記以外の科目の対策には時間を使いすぎないほうが良いと思います。その分浮いた時間で12月中は二次試験の勉強も並行して行いましょう。あくまで東大は二次試験勝負だということを忘れないでください。
まとめ
東大志望の共通テスト対策についてまとめると、
・東大入試では共通テストの900点が110点に圧縮される
・8割取れれば基本的に足は残る
・12月は二次試験対策と共通テスト対策の両方、1月は共通テスト全振りがおすすめ
・いままでの模試で安定しなかった科目はもちろん、国語と二次試験で使わない科目は重点的に対策するべし
・共通テスト対策には時間を使いすぎない方がよい
となります。
東大は二次試験が圧倒的に大切ですが、共通テストで足を切られたらそもそも受けることもできません。
これが一番悔しい終わり方なので、それだけは避けるべく、共通テスト対策にもある程度は時間を割いて頑張りましょう。
共通テストの勉強法や解き方などの情報は以下の記事を参考にどうぞ。
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