「東大は独学で行けるのか。」
このテーマはかなり長く語り続けられてきたテーマだと思います。
この問題に対する答えは人によって異なると思いますが、少なくとも私にとっては無理だったと思います。
今回は、独学での東大合格は厳しい理由と、予備校をうまく活用する方法についてご紹介していきます。
東大は難しかった!
独学での東大受験が難しい2つの理由
論理学を身に着けるのが難しい
独学での東大受験が厳しい最も大きな原因として、数学が挙げられます。
東大入試で数学は超重要な科目なので、いくら苦手でも捨てるわけにはいかず、ある程度の点を取らなければなりません。
しかし、東大数学を独学でクリアできる人は本当にすごい人だと思います。
なぜなら、論理学について教科書や市販の参考書ではなかなか学ぶことができないからです。
そもそも数学とは論理学を言語として議論される学問です。
いままで論理学なしで問題がそこそこ解けていたという人は、論理学の考え方が基本問題を解く過程で身についているか、もしくは解いている問題が簡単なだけでしょう。
網羅系参考書レベルであれば解法暗記するだけで解けるようになりますが、東大の問題のような応用問題では網羅系参考書で学んだ知識を組み合わせて解く必要があります。
そのためには、論理学の知識を基に、その問題がどのような命題・条件を考える問題なのかを捉え、さらに正しくそれを同値変形しなければなりません。
命題・条件の同値変形のツールとして、網羅系参考書で得た知識を利用するイメージです。
そして、この部分をうまくカバーしているのが予備校の授業です。
私が通っていた東進の授業でもこの部分はしっかりと扱われており、私は東進の授業を受けたことで東大の問題ともある程度戦えるようになりました。
以下の記事でも紹介している青木純二先生の「数学の神髄」という有名な授業です。
また、ここまで聞いてもどうしても独学で東大に行きたいという方や論理学のさわりだけでも勉強してみたいという方は、当ブログオリジナル教材「数学の論理」や、数少ない論理学の市販参考書である「数学の神髄」「論理学で学ぶ数学」などにトライしてみてください。
良質な東大特化型教材の不足
数学だけでなく他の教科に関しても、志望校別対策のための教材というのはあまり販売されていません。
したがって、独学だとその科目の一般的な参考書を終えたらあとは過去問をやるしかないでしょう。
一方、予備校の授業には志望校に特化した講座がいくつも開講されており、東大に関しても「東大対策化学」「東大対策数学」といった講座が設置されているはずです。
大学受験では、その科目の勉強だけでなく、志望校の問題の傾向や解き方についても情報をもって挑んだ方が良いに決まっています。
その意味で、独学の人は予備校を利用している人に比べて遅れを取っている可能性があるのです。
予備校をうまく活用する方法
独学で東大に挑むことにはここまで説明してきたようなデメリットがあります。
しかし、独学の方が勉強の効率が良いというのは一理あるでしょう。
なぜなら、自分にとって必要な情報や問題集だけを選んで勉強することができるからです。
そこで、私としては参考書を買うように予備校の授業を取るという選択が最も賢いと思います。
取るべき授業が決まっているものではなく、自分の欲しい情報が得られる講義だけを選んで受けられる予備校を選ぶのです。
例えば、私が通っていた東進ハイスクールは映像授業なので、自分の欲しい授業のみ購入して視聴するという形式でした。
また、各予備校の講習授業(夏期講習など)は外部生でも取れるものが多く、必要な情報がコンパクトにまとまっていると思います。
このように、予備校に任せきりにするのではなく、あくまで必要な情報を入手する手段として予備校を活用すると、無駄な時間やお金を消費せずに実力を上げることができます。
もし興味があれば、私が取っていた講座でおすすめのものを以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
おわりに
東大に合格するために必要な情報は自分で集めるしかありません。
そのために多少の費用がかかったとしても、本当に必要な情報ならば投資先として有効だと思います。
したがって、もし金銭的に余裕があるなら、独学にこだわることにはまったく意味がなく、むしろ損ともいえるでしょう。
自分に必要な情報は予備校でもなんでも活用して、何が何でも集めに行くという姿勢が重要です。
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