東大理系は医学部を除くと最難関であると言われています。
しかし、問題自体は基本的な出題も多く、実際に過去問演習をした人でないとなぜ難しいと言われているのか分からないと思います。
そこで本記事では、東大理系の難易度が高いと言われる理由について解説していきます。
やっぱり東大は難しい!
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時間がない
東大入試は時間との勝負です。
特に理科についてはすべての問題を解くことを前提としていないようにすら感じます。
英語に関しても、解き切れないというほどではないですがやはり時間は短いでしょう。見直しの時間もほぼありません。
このような試験内容は、受験生に素早く取捨選択する能力を求めているのだと考えられます。
難しい問題をいつまでもじっくり考えている生徒は東大向きではないわけです。
それよりも、簡単かどうかを素早く判断し、解くと決めた問題を素早くかつ正確に解くという能力が必要だと思います。
科目数が多い
東大理系は科目数がかなり多いです。
・英語
・数学
・理科(2科目)
・国語
・社会(1科目,共通テストのみ)
これだけの科目数を使うのは難関国立大学に限られます。
その中でも特徴的なのは、国語が二次試験でも出題される点です。
これにより、古文や漢文などの知識も共通テストプラスアルファが必要になり、現代文の記述も多少は練習しておかなければならなくなります。
これだけの科目数を受験生に課すことで、東大はやはり効率よく物事を処理する力を見ているのではないでしょうか。
つまり、これだけの科目数を勉強するにあたり最適な優先順位をつけられない人はいらないというメッセージだと考えられます。
数学は基礎が最も難しい
冒頭において東大入試では基本的な問題も出題されると言いましたが、数学に関しては基礎になればなるほど難しいという特徴があります。
例えば、実際に微分を用いて問題を解くよりも、微分可能性を調べる問題の方がなんとなく難しい感じがしませんか?1+1=2の証明をできる人も少ないでしょう。
数学ではある程度のことを“常識”として扱わないと議論が進まないので、いわゆる網羅系参考書に載っているような問題のほとんどは定理をツールとして使って解くようなものが多いですよね。
学校での指導もある程度のことは暗記して、それを使って問題が解けるように訓練する方針であることが多いと思います。
このようなことは、数学を道具としてみれば理に適っており、ほとんどの人にとってはそれで十分だと思うのですが、東大ではそこの脆弱性をついてきたりします。
例えば、円周率が3.05より大きいことの証明や加法定理の証明が要求されたこともあります。
頻出の写像の問題も命題論理がしっかり分かっていなければそもそも考えることもできないけれど、これをしっかり扱っている学校なんてほとんどありません。
このように、数学は基礎を問われるほど厳密性が要求されるし、解きづらくなってきます。
理系受験生が問題冊子を開いて問題文が短いほどぎょっとするのはこのような背景があるからでしょう。
ちなみに、命題論理に関しては一度学べば写像の問題のほとんどにアプローチができるようになるし、あらゆる問題の思考に役立つツールになるので、東大受験生はしっかり学ぶことをお勧めします。
この分野にめっぽう強いのが以下の記事でも紹介している東進の青木純二先生です。
受験生のレベルが高い
最後に、あたり前なのですが、受験生のレベルの高さが難易度に直接影響しています。
極端な話、どれだけ試験時間が短く、科目数が多くて、数学の問題が解きづらかろうが、受験生のレベルが低ければみんな解けないので差はつかないわけです。
その点、東京大学には伝統とそれなりのブランドがあり、今でも受験生の憧れとして存在しているため、それだけ集まる受験生の能力が高くなります。
そうなると、上で挙げたような東大入試の難しいポイントを克服してくるライバルが多くなるので、合格するためには必然的にそれに見合った対策が必要になるのです。
まとめ
東大理系が難しい理由として以下の3つの観点から解説しました。
・時間制限が厳しい
・科目数が多い
・数学は基礎が問われるほど難しい傾向がある
・受験生のレベルの高さ
今東大を目指している方はこれらを克服できるように勉強していく必要があります。
以下の記事では東大対策の方法を具体的に解説しているので参考にどうぞ。
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