東大入試は帰国子女に有利?東大生の意見を紹介。 

東大入試では英語がとても重要になります。

したがって、帰国子女は東大受験に有利なのではないかと推測している人も中にはいるでしょう。

しかし、実際は帰国子女であること自体はそこまで決定的な要因にはならないと思います。

本記事では、帰国子女が東大受験に有利とはいえない理由について私の意見をお伝えします。

僕はオージービーフじゃないよ。和牛だよ。

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帰国子女の特別選抜は一般入試と全然違う

帰国子女になかにも、高校3年生まで外国にいた人と、その前に日本に帰ってきた人がいると思います。

後者は普通に東大の二次試験を受けることになると思いますが、前者に関しては特別な入試方式が用意されています。外国学校卒業学生特別選考PEAKの2つです。

外国学校卒業学生特別選考 第二種:4月入学の学部プログラム。入学試験は日本語で行われる。入った後は普通の一般入試で入る生徒と同じ。

PEAK:9月入学の特別な学部プログラム。入学試験や入学後の授業はすべて英語で行われる。2年生の後半に選べる進学先は「国際日本研究コース」か「国際環境学コース」のみ。

PEAKはかなり独特なので、日本の高校から入学する人と同じ教育を受けるなら使えるのは外国学校卒業学生特別選考です。

ですが、外国学校卒業学生特別選考では、

  • 学校の成績が重要
  • TOEFLやIELTSの成績を提出しなければならない
  • 受験科目が少ないことが多い
  • 面接や小論文がある

といったように一般入試とかなり試験内容が異なるため、一概に簡単であるとは言えません

特に小論文や面接などは得意不得意が分かれますし、学校で良い成績を取り続けることも人によってはかなり難しいはずです。

帰国子女入試についてもっと詳しく知りたい方は東大のホームページ(帰国生徒・留学生 | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp))をご覧ください。

海外生活で得られるものが東大の一般入試ではあまり役に立たない

ここからは、帰国子女が純ジャパの日本人と一緒に一般試験を受ける場合について考えてみましょう。

海外で暮らし、日常的に英語を使って会話や情報収集をすることには

・日常的に使われる表現や単語の知識が増える

・英語の運用に慣れる

といった効果が期待されるでしょう。

しかし、これらのアドバンテージは東大の一般入試にはそこまで関係がありません

まず、一つ目の日常的に使う英語の知識ですが、東大入試のほとんどが学術的な文章であり、日常会話が分かると有利になる可能性があるのは最後の小説問題ぐらいです。

日常会話の表現が決定的になる問題というのはほとんど出ません

次に英語の運用への慣れについてですが、確かにリスニング問題などで多少有利にはなってくるかもしれません。

しかし、純ジャパにとって圧倒的に不足しがちなのはスピーキングであり、他の項目(リーディング、リスニング、ライティング)については意識して勉強すれば日常的に触れることができるものです。

そしてそのスピーキングというのは東大では今のところ出題されません

それに、東大の英語は論理的思考力が問われる問題が多いため、言語の運用への慣れだけで解けるものではありません

例えば、大問1では毎年英文の要約が出題されますが、英語が全部読めたとしてもその要点をまとめる力がなければ解けないわけです。

英語圏の6歳ぐらいの子供は日本人からすると英語ペラペラに感じると思いますが、東大の大問1が解けるかというと、たぶん解けないのではないでしょうか。

これは英語力というより国語力の問題でしょう。日本語で学ぼうが英語で学ぼうが、国語力のつき方にそこまでの差が開くとは考えにくいです。

以上を考慮すると、帰国子女が東大の英語で有利になるのはほんの少しだけであると思います。

海外と日本で指導要領が異なることが多い

最後に、海外と日本での指導要領の違いも考えなければなりません。

国や州によってある分野の中でも学ぶ範囲が往々にして異なるのです。

しかし、東大を受けるなら帰国子女であっても日本の指導要領に合わせてわざわざ最初から勉強しなければなりません。

また、海外に住んでいる間は難しい日本語の文章に触れる機会があまりないと思います。したがって、東大二次試験の国語についても少し不利かもしれません。

このように、英語で少しのアドバンテージを得ても、日本の試験を受けるのに海外で勉強しているということはそれだけ大きなデメリットになりえるということです。

まとめ

以上みてきたように、帰国子女だからといって東大入学に必ずしも有利というわけではないと思います。

理由としては、

・帰国子女特別入試は一般入試とは別の難しさがある

・海外生活をしても東大英語においてそこまで大きなアドバンテージは得られない

・海外での勉強内容は日本のものとは異なることがあり、日本の入試を受ける際に不利になりえる

といった理由が挙げられます。

したがって、東大を受ける帰国子女の方はしっかりとした対策をすることをおすすめします。

また、純ジャパの方も東大の英語においては対策すれば帰国子女とも十分戦えます。東大入試は英語を安定させるととにかく強いので、現時点で安定していないという方はぜひ力を入れて対策しましょう。

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この記事を書いた人

東京大学理科二類
偏差値65の高校から東大に現役合格
選択科目は化学・生物・地理
通っていた予備校は東進ハイスクール・東進東大特進コース
主に大学受験関連の情報を発信中

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