大学受験を控えている皆さんで、塾・予備校に行くべきか迷っていらっしゃる方も多いと思います。
たしかに、予備校より参考書の方が短期的な学習効率は良いかもしれません。
私も予備校に通う前は、「なんで高い金払って非効率な勉強をしなければならないんだ」と思っていました。
しかし、予備校には市販の参考書と違った良さがあります。
今回は、皆さんが予備校に行くか決める際の参考になるように、予備校のメリットとデメリットをお伝えしていこうと思います。
【この記事はこんな方におすすめ】
・塾や予備校に行くべきか迷っている方
・予備校のメリットとデメリットを知りたい方
予備校のメリット
情報の質が高い
予備校に通うことの最も大きなメリットとして、質の高い情報が挙げられます。
正直なところ、このメリットのためだけに予備校に通ってもよいと思います。
これは通ったことがある人にしか分からないかもしれませんが、予備校の授業には参考書で学べないメソッドがかなり詰まっているのです。
様々な記事でお伝えしている通り、特に数学はこれが顕著です。
数学の本質的な学習ができる参考書はあまり売っていないため、予備校に通っている人と通っていない人では思考力に大きな差が生まれてしまう可能性があります。
数学に限らず、学習が進んで問題の難易度が上がってきたら、予備校の授業を受けると新たな発見があると思います。
動きがある
また、授業には参考書と違って動きがあります。
文章でも流れを説明することはできますが、やはり動きがついていた方がイメージしやすいでしょう。
特に、現象を扱う科目である理科は、イメージできた方が頭に入るので、授業で学んだ方が定着率が高いと思います。
また、問題を解く際の思考の動かし方なども、先生によっては説明してくれます。たいていの参考書では解答のみが書かれていますが、頭で考えていることと答案は全く異なることが往々にしてあるため、発想の部分を細かく扱ってくれないと、解けるようになりません。
例えば、数学では、頭では図形的なイメージを考えて答えを導き、その答えを解答欄で論証するには図形より式を用いた方が説得力があるので、解答欄には式を羅列させる、というようなことがよくあります。
逆に式の羅列だけを見ても、その問題を初見でどのように考えたらよいのかは分からないでしょう。
こういった回答の流れも授業の方が理解しやすいと思います。
気分転換
予備校の授業は新しい発見があったり、面白い話が聞けたりして、良い刺激になります。
机に向かって黙々と問題演習をする時間も重要ですが、やはりそれだけでは飽きてしまいますし、やる気がなくなってしまうこともあるでしょう。
そんなときに、定期的に授業を受ける時間があると、その時間が気分転換となって勉強のやる気もわいてきます。
自習室
多くの予備校では、自習室を使うことができます。
家や図書館だけでは飽きてしまうという方には、勉強する場所の選択肢が一つ増えるのでおすすめです。
また、勉強場所を変えながら勉強することは、とても良い勉強法だと思います。
移動の際は適度な運動をしつつ勉強の休憩ができますし、場所によって勉強するものをある程度決めておくことで、何をするか迷わずに勉強に取り組めます。
私のおすすめの勉強場所については以下の記事をご参照ください。
ライバルを感じられる
予備校には、自分と同じように受験に向けて戦っている人たちがたくさんいます。
そのようなライバルたちを近くに感じることができるのも予備校に通うメリットです。
たとえ話す機会はなくても、ライバルが学習に取り組んでいる姿を見るだけで、「自分も頑張らないとおいていかれる」という焦燥感が生まれ、モチベーションの維持に繋がります。
特に、非進学校に通っていて周りがあまり勉強していない方は、予備校に身を置いてみると良いでしょう。
予備校のデメリット
値段が高い
シンプルに、値段が高いというデメリットがあります。
参考書なら1冊1000円や2000円といった値段で購入できるところを、予備校の授業だと、どの予備校かにもよりますが、たった一コマで安くても3000円以上はかかるでしょう。
これだけ高いと、本当に良い授業でなければ価格に見合いません。
そのため、授業を受ける際には、評判を調べるなどして、よく検討してから受講を決めると良いと思います。
逆に、自分が本当に受けてみたい授業があれば、お金を出し惜しみするのはよくない選択です。
なぜなら、学習への投資はリターンが大きいからです。
今学習することは往々にして大学進学後も役に立っていきますし、偏差値の高い大学に行くということ自体にもそれなりのメリットがあります。
勉強のために払ったお金は、自分がしっかり活用すれば後で返ってくるのだと認識しておきましょう。
時間効率が悪い
やはり、授業は学習の時間的な効率の面でいうと参考書より劣ります。
決まった量の文を目で読むより音読した方が時間がかかるのと同様に、ひとつの問題に対して、文字で書いてある解説を読むのよりも、解説を聞く方が長くかかるからです。
また、自分が分かっている部分も、参考書学習では読み飛ばすことができますが、授業では長く説明されるかもしれません。
このような理由から、「この時間内に問題を何問理解できるか」という時間的効率を考えるなら、参考書を用いて自分のペースで学習を進めるのが最も効率のよい勉強法でしょう。
しかし、このデメリットは映像授業を用いることである程度解消されます。
映像授業なら、早送りが使えるうえ、自分の分かっている箇所は飛ばすなどの調節ができるからです。
もし時間効率の面だけで予備校に行かない選択をしているという方は、一度映像授業を試してみることをおすすめします。
なお、映像授業については以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
予備校に通うことにはメリットとデメリットの両方がありますが、私個人的には予備校に通うメリットの方が大きいように感じます。
予備校のデメリットに関しては上で説明したようにある程度我慢できるものであるのに対し、予備校で得られる情報の質はなにものにも代えがたいからです。
実際、私や私の周り人も含めて、難関大に通っている人の多くは予備校に通って合格を勝ち取っています。
もし、今予備校に通うか迷っている方がいれば、一度授業を受けてみてから決めるとよいでしょう。
そのぐらいの投資をする価値は十分にあると思います。
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