東大理系志望の皆さん、国語の学習は進んでいますか?
理系の方は私と同じように後回しになっている方も多いと思います。
しかし、他の科目がよっぽど得意な場合でなければ、共通テスト・二次試験ともに国語である程度の点を取っておくことはとても大切です。
そこで今回は、受験生がかなり悩むであろう東大理系国語の対策について解説していこうと思います。
現代文・古文・漢文に分けて解説していくので、気になる部分だけ覗いていただければと思います。
それでは行きましょう。
コツコツ進めておこう!
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現代文
東大の二次試験や共通テストの現代文の問題は良問であるため、特別な解法に走るのではなく、素直に読解していくのが最善策です。
しかし、せっかく問題を解いても、問題の質が悪いものや解答がおかしいものだと練習になりません。その意味で、現代文は何を使って勉強するかが一番大事な科目だと思います。
余裕があれば授業を受けよう
もし予備校の授業を取る金銭的・時間的余裕があれば、東進の林先生の授業がおすすめです。
現代文においては特別な「解法」なるものは存在しないのですが、そのかわり良問と論理だった解答が不可欠です。
その点、林先生は説得力のある解答を作成され、それを導き出す過程の解説も丁寧にして下さるので、安心して現代文の思考の訓練を行うことができます。
東進には他にもおすすめの講座がいくつかあり、以下の記事でご紹介していますので、もし興味があればご覧ください。
過去問
自習の際の問題の題材としては、林先生もおっしゃっているとおり、共通テストやセンター試験、東大二次試験の過去問がおすすめで、市販の参考書などは基本的に使わなくて構いません。
これらは先述の通り問題の質が高く、素直に読解していけば解けるようにできているので、練習に最適なのです。
また、共通テストの問題を解く際には時間を測ると良いでしょう。
時間を測ることによって、集中して問題に取り組むことができるだけでなく、時間内に解く練習を行うことができます。共通テストは現代文2題、古文1題、漢文1題で80分という鬼のような時間設定になっているため、時間管理の練習が不可欠なのです。
目安として、現代文を1題だけ解くなら20~25分程度を意識して解いていきましょう。できれば一年分を古文・漢文含めて丸ごと80分で解くのが最も効果的です。
古文
古文は、まず単語と文法を覚えましょう。
古文単語330
単語に関しては、まずは300語程度の古文単語帳を1冊完璧にしておけば東大でもある程度は対応できます。
私のおすすめはいいずな書店の「古文単語330」です。
単語のコアとなるイメージが解説されている「KEY」や、語源などが紹介されている「Point」というセクションがあり、覚えやすく工夫された単語帳です。
複数の意味がある単語に関しては、入試でどの意味が問われやすいのかまで書かれています。
東大の古文ってこの本の見出し語300語だけじゃ足りないんじゃないの?
確かにちょっと頼りなさはあるな。でも理系が古典にそんなに完璧主義になってる場合とちゃうやろ。
私はこの単語帳と後で紹介する鉄緑会の「東大古典問題集」の付録の単語集だけで臨みましたが、圧倒的な力不足は感じませんでした。
もし入試まで時間があって単語不足が心配であれば、この単語帳の関連語まで覚えるか、最初から600語レベルの単語帳を買うとよいと思います。
古文上達 基礎編
文法に関しては、文章題を解きながら覚えていきましょう。
おすすめは、定番の「古文上達 基礎編」です。
この本は、文法事項ごとにテーマ別になっており、各テーマに沿った文章題を使って練習できるという構成になっております。
効率よく文法事項をたたき込みながら古文読解の練習もできるとても優秀な参考書ですので、とてもおすすめです。
えー、古典文法の参考書なんて読みたくないよぉ。もっと楽に勉強できない?
そういうやつにはスタディーサプリがおすすめやで。
参考書より授業で文法を学びたいという方は、スタディーサプリを使っておけば間違いありません。
古典文法だけでなく、新たな単元を導入する際にはいつでも使えるツールなので、受験生はとりあえず登録しておいた方が良いと思います。
月額もとても安いので、私も高3の間はずっと登録していました。
スタディーサプリについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問
以上二つの参考書で単語と文法を固めたら、まずは共通テストの過去問に取り組んでみましょう。
基礎を固めた段階ではレベル的にちょうどよい問題だと思います。
共通テストの過去問である程度演習を積んで古文読解に慣れてきたら、次は東大の過去問に取り組みます。
おすすめは、鉄緑会の「東大古典問題集」という参考書です。
採点基準が明確なうえ、解答に至るプロセスまで詳しすぎるほど解説されているので、独学で古典の過去問を解くのに最適だと思います。
また、この問題集の付録冊子(そこそこ厚い)も優秀で、
・古文単語集
・古典文法基本事項
・漢文基本句法
がまとめられているため、過去問を解きながら付録を参照することで知識を確実に定着させることができます。
私は参照するだけでなくこの付録を持ち歩いて電車の中などの隙間時間に単語力を補強していました。
値段が少し高いですが、予備校の授業に比べれば全然払えるレベルなので、思い切って買ってしまってもよいと思います。
漢文
漢文の学習の基本は、句法と単語を覚えることです。
句法:漢文における構文。この形が来たらこう訳す、という型を暗記する。
(例)「使AB」(A,Bは漢字)という文は「AをしてB(せ)しむ」と読み、「AにBさせる」という意味だと覚える。
単語:漢字の漢文における読みと意味。
(例)「果」は「はたして」と読み「思った通りに」という意味だと覚える。
私が使っていた句法と語法を同時に学べる参考書を2種類紹介します。時間があれば両方に取り組むと良いでしょう。
漢文早覚え速答法
知識がほとんどない状態からスタートするなら、「漢文早覚え速答法」という有名参考書がとっつきやすいでしょう。
この参考書に掲載されている「いがよみ公式」と「これだけ漢字」という項目が、それぞれ上で説明した句法と語法に当たります。
「いがよみ公式」の「いがよみ」とは、「以外の読み」の略で、漢文を書き下すのに必要な漢字以外の部分をこの参考書ではそう呼んでいます。
例えば、「使AB」(A,Bは漢字)という文は「AをしてB(せ)しむ」と書き下されますが、太字のひらがなの部分が「いがよみ」です。
このような「いがよみ」は問題では与えられないので、覚えていなければなりません。
「これだけ漢字」には覚えなければならない最低限の漢字の読みと意味が載っています。
文脈で学ぶ漢文句形とキーワード
「漢文早覚え速答法」の次は「文脈で学ぶ漢文句形とキーワード」に取り組むのがおすすめです。
ある程度の知識はあるという方は、いきなりこちらの参考書を使っても構いません。
この本は、句法と語法に加えて、漢文における常識やよくある文章展開の例(有能な家臣が同僚を守る話とか)などが手帳サイズ一冊にまとまったとても優秀な本です。
暗記は隙間時間に行うことが多いと思うので、このサイズはとてもありがたいですよね。
私は直前期に漢文の知識を補強する目的で使用していました。
過去問
上の二つの参考書をマスターしたら、過去問に取り組みましょう。
古文と同様に、共通テスト→東大二次試験の順に解いていきます。
まとめ
上で説明した手順で学習を進めれば、東大国語で最低限の点数を取れるはずです。
また、国語の学習では、勉強したことが点数に反映されやすい古文と漢文を重点的に学習することをおすすめします。
あくまで多くの理系の東大受験生にとって国語はメインではないので、最短で、効率よく学習することを心がけましょう。
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