自称進学校という言葉には明確な定義はないですが、一般に、進学実績がそこまでなく、教育に無駄に力を入れているような高校を指すことが多いようです。
宿題を課したり内職を制限したりして、生徒に自由に勉強させないような学校でしょうか。
人によって必要な勉強は違うのですから、学校で強制される勉強をそのままこなしているのでは極めて効率の悪い勉強になってしまうのは当たり前です。
それでは、こういった学校から東大に合格することはできるのでしょうか。
結論としては、十分可能です。
私の通っていた高校も、そこまでひどくはないにしろ、そういった傾向のある学校でした。
この記事では、実際に自称進学校から東大に現役合格した経験から、どのように学習を進めていけば良いのかについて解説していきます。
東大に行きたいという意志があれば、高校は関係ない!
自称進学校のデメリットを克服する
自称進学校から東大に合格するにはまず、自称進学校に通っていることのデメリットを認識しましょう。
どのような点が進学校の生徒と自分との間に壁を作っているのでしょうか。
逆に、考えうるデメリットを克服することができれば、進学校に通う生徒と同じ土俵で戦えるということになります。
以下、自称進学校にみられる勉強に関するデメリットを挙げていき、それぞれの対処法を考えていきます。
内職がしにくい
1つは、内職がしにくいという点です。
自称進学校には内職否定派の先生が多く、自習をしていただけで勉強道具を取り上げられてしまうことさえあります。
しかし、大学受験において内職はかなり重要です。
高校生は学校にいる時間が長いため、この時間をどう有意義に使えるかが受験の合否に直接的に関わってくるのです。
この内職を妨害する先生という大きな障害を突破するためには、内職のやり方を工夫する必要があります。
その具体的なやり方については以下の記事でとりあげているので、参考にどうぞ。
課題が多い
課題が多いのも特徴的です。
これは1,2年生の勉強習慣のついていないときなら逆にメリットにさえなるのですが、受験学年になると邪魔以外のなにものでもありません。
なぜなら、先取り学習をするようになれば、自然と学校でやっていることはもう全部知っている状態になるからです。
その点、進学校では自分で考えて勉強するのが当たり前であるため、ある程度の自由が認められます。
ここで自分よりもレベルの低い宿題をちまちまとやっていると、進学校の生徒に大きく引き離されるわけです。
このデメリットに関しては、明確な対処法があります。
それは、宿題をやらないということです。
それでは卒業できないのではないかと考える方もいらっしゃると思います。
しかし、先取りした内容が十分に理解できているのなら、その分テストで高得点を取れるはずです。
テスト一発勝負で成績をとってしまいましょう。
なにも高校側からみて模範的な生徒を目指す必要はありません。
模試が多すぎる上に難易度が低い
自称進学校では進研模試などの難易度が低めの模試が定期的に開催されることが多いです。
受験学年の貴重な一日がつぶれてしまうのは極めてショッキングなことでしょう。
しかし、これを休めば、後で提出を求められたりとこれはこれで面倒なことになるため、おすすめできません。
この際、この模試をうまく活用してやりましょう。
模試の難易度が低いとはいえ、なにもせずに満点が取れるレベルではありません。
したがって、満点を取れるように対策してみるというのはどうでしょう。
満点を取るためには、難易度の高い問題も解けるようにならなければなりません。
つまり、模試で出題される分野に絞って、皆さんがいつもやっているような問題を完璧にしておくのです。
これはとても良い復習になります。
しかも、多くの模試では校内順位が出ますよね。
私の高校では校内順位が廊下に貼りだされるというイベントがよく行われていました。
したがって、東大を目指す皆さんは校内1位を目指すつもりで取り組んでみると、勉強のモチベーションにもなり、勉強がはかどると思います。
周りに東大志望がいない
自称進学校の偏差値は50から高くても70に満たないことが多いため、そもそも東大を目指す人が少ないと思います。
私の高校も偏差値65程度でしたが、東大を本気で目指していたのはおそらく私だけでした。
これがどうデメリットになるのかというと、東大受験に関する情報が学校では全く手に入らないというのが問題です。
受験は情報戦なのです。
進学校では東大を目指す人がそれなりに存在するため、おのずとそのための情報が生徒間である程度共有されます。
学校に行って友達と話しているだけで、どこの塾に通っているのか、どの模試を受けているのか、どんな参考書に取り組んでいるのかという情報が入ってくるでしょう。
一方、東大志望のいない自称進学校から東大を目指そうと思ったら、一から自分で情報を集めに行かなければなりません。
それでは、進学校に行かなかった時点で負けは決まっているのかというと、そんなことはありません。
幸い、現代ではインターネットを通じて受験に詳しい人から様々な情報を受け取ることができます。
つまり、このブログを読んでいる方はもう既にこのデメリットの解消に向けて正しい方向に進んでいるということです。
ぜひ、インターネットを活用して情報を集め、進学校の生徒と同等に戦う準備を整えてください。
当ブログもそのための一助となれれば幸いです。
東大を目指すなら予備校に通うのがおすすめ
一つ上の項目でインターネットを通じて受験の情報を集めることをおすすめしましたね。
この記事でも1つ私が有益だと思う情報を持ち帰っていただきたいと思います。
それは、予備校の有効性です。
自称進学校には予備校に通っていない人も多いと思いますが、東大生の中には独学で受かった人はほぼいません。
ほとんどの人が予備校を活用して合格を勝ち取っています。
これが偶然や流れに身を任せた結果だと思いますか?
東大に合格するような効率的な勉強ができる生徒は、市販の参考書と予備校で得られる情報に大差ないと判断していればすぐにでも予備校をやめているでしょう。
時間がない中でできる限り効率よく勉強したいというこの気持ちは東大を目指す皆さんにもわかると思います。
それではなぜこれほどまでに東大生の予備校活用率が高いのかというと、予備校で得られる情報の質がそれだけ高いからです。
予備校では、市販の参考書を用いた独学では得られないような知識や方法論を手に入れることができます。
これは私が受験生の頃に身にしみて感じたことです。
私は東進ハイスクールと東進東大特進コースという2つの予備校に通って東大に合格しました。
人によっておすすめする予備校は異なると思いますが、私は東大を目指すなら東大特進コースをおすすめします。
世間では東進ハイスクールの陰に隠れてあまり知られていませんが、東大の対策に特化した良質な授業が低価格で受けられる予備校です。
もし興味があれば、以下の記事で講座の内容について説明しているので参考にどうぞ。
まとめ
以上みてきたように、自称進学校であることのデメリットはそれほど大きくありません。
あなたの行動次第でいくらでも解消できるものばかりです。
せっかく東大を目指してみるつもりになったのに、周りに東大志望がいないなどといった些末な理由であきらめてしまうのは非常にもったいないので、ぜひこのブログや他のサイト、YouTubeなども参考にして自分のできるところまで頑張ってほしいと思います。
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