東大受験生の方で、東大オープンや東大実践といった東大模試の過去問を買うべきか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
私の意見では、科目によると思います。
本記事では科目別に東大模試の過去問を買うべか解説していこうと思います。
近年の傾向に合わせた貴重な演習材料だね!
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理科
東大模試の過去問を買うなら最初の選択肢は理科だと思います。
理科はかなりの演習量が必要な科目だと思います。なぜなら、時間制限がとても厳しいからです。東大形式の問題を多く解くことで、捨てるべき問題の判断が素早くできるようになると同時に典型問題を解くスピード、計算スピードも速くなります。
過去問10年分ほどだと正直足りないですし、傾向が近年のものに即している方がよいので、ここで模試の過去問の出番です。
しっかり時間を測って解いてみて、復習の際にどうすれば得点が上がったのかを分析することが大切です。
・難しい問題を考えすぎて時間切れ⇒少しでも難しいと感じたら飛ばすという戦略を試す
・ある分野基礎的な問題を落とした⇒参考書でその分野の復習
といった感じで工夫しつつやっていけば、多くの人にとって目標となる30点~40点は取れるようになると思います。
私は東大オープンと東大実践の両方に取り組みましたが、他科目との兼ね合いで時間がないという方は少なくともどちらかは取り組むとよいでしょう。一般に、東大実戦の方が東大オープンよりも理科が難しいと言われています。
英語
英語はリスニングの対策をしたいなら買うべきといったところでしょうか。
なぜなら、リスニングが2018年から5択となり、難易度も年々上がっているからです。過去問をさかのぼっていってもリスニングが今より簡単すぎて練習にならないという可能性があります。
しかし、英語のリスニングは基本的に聞き取れれば解けます。TEDという無料のプレゼン動画などを聞いているだけでも「聞く練習」はできるので、無理に模試の過去問まで買って問題演習を積む必要はないと思います。私も買いませんでした。
リスニングは定期的に無料の音声を聞いて練習をしておき、「東大の英語25か年」でリーディングの問題をどんどん解いていくことをおすすめします。
数学
数学に関してはよっぽど演習を積みたい方以外はいらないでしょう。
私は東大本試験の過去問ですら10年分しか解かなかったので、もちろん模試の過去問は買いませんでした。
そもそも東大型の演習にそこまでこだわる意味があるのかも疑問です。なぜなら、数学には「形式慣れ」はそこまで必要ないと考えられるからです。
例えば東大では微積や写像の問題が頻出ですが、それはその分野から多く出ているというだけであって、これらを詳しく学ぶのに過去問でなくてはならないということはあり得ないですよね。
この分野を詳しく扱っている参考書をやったり、予備校の講義を受けたりする方が効果的だと思います。
ちなみに、東大の数学の問題を厳密に考えられる力をつけるには、東進の青木先生の講義がおすすめです。特に写像の問題に対するアプローチは目を見張るものがあるので、ぜひチェックしてみてください。
国語
まず、理系の方は国語はほぼ確実に要らないです。私は本試験の過去問を古文漢文は10年分、現代文に至っては4年分しかやりませんでした。
理系では国語の配点が低い上に、特に現代文はかけた時間に点数が比例しないので、問題演習を積むなら英語や理科に時間を回すのが得策だと思います。理系の国語は基本的に最低限取っておけば問題ありません。
したがって、国語の模試過去問を買った方が良いのは文系の方で演習を積みたい方に限られるでしょう。
まとめ
模試の過去問は、理科は基本的に買うべき、そのほかは人によるというのが私の考えです。
ただし、模試の過去問は本試験と全く同じではないので、過去問をさかのぼって傾向が変わってきたと思ったら、模試の過去問に移るというのが良いでしょう。
あくまで優先順位としては、
近年の本試過去問>模試の過去問>今とは傾向が違う本試の過去問
であることを頭に入れておき、必要になったら模試過去問も有効活用していきましょう。
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