東大英語の和訳問題対策のための参考書を東大生が解説!

東大英語の4bでは英文和訳の問題が出題されます。

この問題はしっかり対策を行っていれば4aの細かい文法問題や5の物語読解に比べて圧倒的に解きやすく、本番では落としたくない問題です。

また、和訳の対策には和訳問題が解けるようになる以上の効果があります。

和訳をするためには英文を精読しなければならず、この精読こそが英語長文の学習の要にもなってくるのです。

言い換えれば、単語文法和訳をやり込むだけで英語のリーディング問題はほぼ解けるといっても過言ではありません。

実際に私は学校の授業を除いて長文の参考書を一冊もやりませんでしたが、東大英語ではしっかりとすべての問題を解き終えることができており、東大模試では91点を取れたこともあります。

今回は、このように単語、文法に続いて英語学習の要となる英文和訳の参考書について解説いたします。

牛タンの和訳はbeef tongue。

いやお前の名前は固有名詞だからそのままGyutanやろがい。
俺の名前もmutton(英語で羊肉のこと)ちゃうで。Matonやで。

目次

精読の基礎を身につける参考書

基礎英文解釈の技術100

「基礎英文解釈の技術100」はどの書店の英文和訳のコーナーを覗いても最初に目に入る定番の参考書です。

・タイトルの通り100個のテーマにわかれている

・それぞれのテーマについて、詳しく解説された例題が1つと練習問題が1つ

という構成になっています。

使い方としては、まずは例題を解いて使えそうな知識に線を引きながら解説を読んでいきます

しかし、これで終わってはいけません。

学習したそれぞれの英文をCDを用いて音読やシャドーイングすることで、構文を頭に叩き込んでいきましょう

これをやることでリスニングの対策にもなります。

東大ではリスニングも出題されますので、これは大きなメリットです。

ポレポレ英文読解プロセス50

「ポレポレ英文読解プロセス50」はかなり薄い参考書ですが、内容は濃い一冊になってます。

受験英語界でかなり有名な西きょうじ先生の著書です。

難易度は上で挙げた「基礎英文解釈の技術100」より少し上がります。

この参考書は「基礎英文解釈の技術100」のようにテーマ別に分かれている訳ではなく、50の例題(長いものも短いものもあります)の重要な部分について解説を加えるという構成になっています。

一つの例題につき一つのテーマを学習するという形式ではないので、すこし復習はしにくい(テーマに絞って調べられない)というデメリットはあります。

しかし、この本では、英文読解のときにどこに意識をおいてどのように読み進めるか、そのプロセスが詳細に説明されています

簡単な例としては、英文を見たときに「前置詞がでてきたから()でくくろう」や、「接続詞が出てきたからどこまでなのか考えながら読んでいこう」といった意識ができるように訓練していきます。

構文だけたくさん知っていても、このような意識を持っていなければ、構文を見抜くことができないため、英文を読解することは難しいです。

入試の英文ではかなり長い英文が出題されることもありますが、長くなれば長くなるほど、英文を読むプロセスが重要になっていきます。

ぜひ、英語が苦手な方こそ、入試問題に入る前にこのような意識をインプットしてほしいと思います。

やり方としては、「基礎英文解釈の技術100」と同じで構いません。

過去問

英文和訳については、上にあげた二冊に取り組めば下準備は十分です。

次は過去問演習に取り組みましょう。

おすすめは、「東大の英語25カ年」です。

この参考書は東大の英語25年分を解説している参考書で、解説を担当しているのはドラゴン桜のモデルにもなった駿台の有名講師の竹岡広信先生です。

東大を受けるならこの「東大の英語25カ年」はいずれ買うことになると思いますので、このタイミングで買っておいて損はないと思います。

英語は毎日触れることが大切なのですが、25年分もあると問題がなくなるということはほぼないでしょう。

私もこの本を使っていたのですが、やりきれなかった問題がたくさんあります。

解説の詳しい過去問がこれだけ大量にあるので、過去問が全く解けないというのでなければ参考書を追加している暇はないはずです。

これを使ってガンガン問題演習を積み、分からない部分や抜けている知識を発見したら再度今までにやった参考書に戻って確認しましょう。

また、この本に取り組む際の注意点として、直近の10年分ぐらいはやらないでおくことをおすすめします。

この本では、過去問が大問別にまとめられており、実際に出題されたセットとして解くものではありません。

しかし、実際に過去問を時間を測って解くことで時間配分の練習をすることも大切です。

したがって、セット演習用に10年分ほど残しておき、それ以前の問題をどんどん解いていきましょう。

以下の記事では「東大の英語25カ年」についてもっと詳しい使い方を解説しているのでぜひご覧ください。

まとめ

今回は東大の和訳問題の対策についてご紹介しました。

時間がない受験生の方は焦って長文の学習ばかりをやみくもに進めがちですが、試しに今やっている長文をゆっくり丁寧に読んでみてください。

それで構文をつかめないようであれば精読ができていないということです。

冒頭で説明したように、和訳の練習は、和訳の問題に対応するだけでなく、長文を読むための練習にもなります。

というより、正しいプロセスを踏んだ和訳ができるようになれば、もう長文は読めるといって良いでしょう。

したがって、時間がないときこそ、焦らずに自分の実力に向き合い、単語・文法・和訳という基礎に目を向けて対策をしていくことが大切です。

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この記事を書いた人

東京大学理科二類
偏差値65の高校から東大に現役合格
選択科目は化学・生物・地理
通っていた予備校は東進ハイスクール・東進東大特進コース
主に大学受験関連の情報を発信中

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